[00:00.000] 作词 : 薔薇園アヴ [00:01.000] 作曲 : 大友良英 [00:10.023]我が名は犬王 [00:12.946]犬王が作 腕塚 [00:18.257]いくぞ! [00:19.851] [00:24.367]時は寿永三年 一ノ谷源氏と平家の合戦 [00:28.351]平家忠度 右腕を肘の上からプツリと落とされ [00:34.196]首も取られた! [00:37.117] [00:38.977]腕を斬られ 首も取られ [00:44.555]忠度の手勢約百騎 なんと!主見限り捨て逃げ [01:00.758]ああそうさ!寄せ集めの百人 一人も残らず浜へ退散 [01:10.586]いやちがう いやその目で この柿の木を見よ [01:19.352]まだ実はないこの木は だがいつか必ず実を着ける [01:27.851]誰が船で逃げただと!?それより平家の軍兵よいずこ?いずこ [01:52.821](みな手を伸ばせ 拳を突き上げろ) [01:59.726] [02:11.389]逃げる船へと群がった 一千もの軍兵沈むぞ! [02:20.154]すがりつく腕を切り離せば無残 [02:28.920]悪あがきもむなしく 沈む船は泡を掴む [02:37.420]数多の腕を斬り落とす 身分だけが正しさ [02:46.186]しがみつくな!離すな!雑兵たちは腕だけ [02:54.952]ぶらさがり残るは腕 腕だけ! [03:05.311] [03:07.968]まさか薩摩守その護衛が皆逃亡したとはまさかな! [03:20.186]急げ!忠度様の元へ しかし間に合わず目にしたものは [03:29.749]首も胴もなく右腕だけ残された [03:38.514]渚に打ち上げられた 大量の腕と無念をただ [03:47.014]お命救えず口惜しく 拾い集めては弔った [03:55.780]この腕がする罪滅ぼし 安らかになんて言えない! [04:04.545]木端武者一千の腕 薩摩守の腕と共に! [04:13.045] [04:13.311]腕を埋めて腕塚 奉れや!いざいざ [04:34.495] [05:05.307]茂る枝の先には千もの腕を実らせ [05:14.073]あぁここは腕塚 さぁはじまりだ!