[00:15.79]蝉の声を聞く度に 目に浮かぶ九十九里浜 [00:22.49]皺々の祖母の手を離れ 独りで訪れた歓楽街 [00:29.40]ママは此処の女王様 生き写しの様なあたし [00:36.08]誰しもが手を伸べて 子供ながらに魅せられた歓楽街 [00:42.60]十五に成ったあたしを 置いて女王は消えた [00:49.41]毎週金曜日に来ていた 男と暮らすのだろう [00:56.93] [01:01.75]「一度栄えし者でも必ずや衰えゆく」 [01:08.42]その意味を知る時を迎え 足を踏み入れたは歓楽街 [01:14.77]消えて行った女を憎めど夏は今 [01:21.55]女王と云う肩書きを 誇らしげに掲げる [01:28.63] [01:53.55]女に成ったあたしが 売るのは自分だけで [02:00.39]同情を欲したときに 全てを失うだろう [02:07.25]JR新宿駅の東口を出たら [02:14.03]其処はあたしの庭 大遊戯場歌舞伎町 [02:21.69] [02:27.67]今夜からは此の町で [02:34.54]娘のあたしが女王 [02:41.81]