[00:00.000] 作词 : 電ǂ鯨 [00:01.000] 作曲 : 電ǂ鯨 [00:18:02]セシウムの降る夜に [00:22:30]最後のランプに火を灯けて [00:26:50]ぼくたちどこまで逃げようね。 [00:31:68]セシウムの降る夜に [00:35:96]カンテラ二人の影を抜く。 [00:40:29]お願い、私たちを夜から守って。 [00:44:33]ゆらゆら灯りと澄む足音 [00:48:87]団地の外へ、止まった [00:51:40]バスの向こうへ。 [00:53:10]手と手は麻薬だ、抗恐怖の効能で [00:57:50]すれ違う人は夜の籠の鳥 [01:01:73]饐えた言葉を、 [01:03:90]聞いてはいけないよ。 [01:07:97]私、あなたに [01:11:68]何もしてあげられなかったねえ。 [01:16:01]そうだっけ。 [01:18:07]二人 ブランコ漕いでいた。 [01:24:86]ほら、隙を見つけては [01:29:36]誰かの心を食べようと [01:33:14]本当に、見てはいけないほどの [01:37:97]恐ろしい目をして [01:43:19]夜が見ている [02:01:41]足跡、言葉、うた=夜のりりっく [02:05:21]きっと高架下、暗中に [02:07:66]冷たくなってしまう前に [02:09:67]ほら、ひそひそ話をしよう、 [02:11:74]夜にばれないように手を繋いで [02:15:15]およぐ二人は幽霊に似て [02:18:45]セシウムの降る夜に [02:22:62]最後の灯火がゆら揺れて [02:27:02]夜の手のひらを抜け出せない。 [02:31:13]セシウムの降る夜に [02:35:46]ほたる族たちのともしびは [02:39:17]ああ希望によく似てちかちか光り、 [02:43:59]やっぱりぼくたち騙されちゃう。 [02:48:19]とぼとぼ歩いた [02:50:34]道路沿いの街灯に擬態した夜と [02:54:68]目が合ってしまったので [02:56:83]だんだん形が崩れていった心で [03:01:12]呼んだあなたの姿も夜だった [03:07:47]夜間の綺麗に [03:11:60]見とれていたのが悪かった [03:15:50]ゆっくりと夜に食われていたんだ。 [03:24:63]らんぷの灯りは [03:28:81]二人のからだを透過する [03:32:60]透明な心を匙ですくって [03:37:31]呑み込んだ空から [03:40:52]ほらセシウムが降り注ぐんだ [03:59:83]ゆるゆる二人 心と歌は空に散って [04:03:83]1k5帖で笑う [04:06:19]「なあなあ戸棚のカステラは?」 [04:08:01]ねえ思い出せない何かを [04:10:42]思い出せないまま [04:12:49]曳いて擦られたごとく [04:14:67]なぜだかこぼれ出す [04:16:78]足跡、言葉、うた=夜のりりっく [04:20:56]どうやって歌っていたんだっけ? [04:23:19]訳も分からず歌いつづける [04:25:33]ひそひそ話をしよう [04:27:18]夜にバレたってきっと… [04:29:68]手を繋いで眠る [04:31:64]ぼくらはどうせ ずっと [04:33:89]セシウムの降る夜に [04:37:97]最後の灯火の火がゆれる [04:42:34]セシウムの降る夜に [04:46:69]夜のりりっくをまた繋ぐ